利用者様インタビュー

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株式会社マルワ

鳥原久資 様/鳥原由美 様 様

株式会社TTNコーポレーション
株式会社マルワ

株式会社マルワ様は、1958年創業。企画、デザイン、印刷加工を一貫生産で行う総合印刷会社様です。いつもKAMIDECOを支援して下さり、昨年は名古屋から会社の皆様で弊社を工場見学にお越し頂きました。
今日は、インタビューの前に工場見学をさせて頂きました。セクションごとに仕事内容を説明して下さるしくみになっているのですが、次のセクションへつなぐ際のチームワークが素晴らしく、感動しました。
そんなマルワ様は、経済産業省主催の「平成26年度おもてなし経営企業選」に選ばれるなど、数々の受賞をされています。


MUDは社会貢献です。

株式会社TTNコーポレーション

原田: マルワ様は2016年のおもてなし企業に選ばれていますね。おもてなし企業というのは、とても素晴らしい賞でなかなか受賞できないと聞いております。

鳥原由美: 今回、わが社はMUDの取り組みなどが評価されて受賞になりました。

原田: 今日はそのMUDについて是非お話を聞かせて頂きたいと思って参りました。MUDというのは、メディアユニバーサルデザインということだそうですが、MUDについて教えて下さい。

鳥原由美: ユニバーサルデザインというのは、意外に良く世間に知られていて、MUDはそのユニバーサルデザインにメディアという言葉が付いて、つまり「情報のバリアフリー」を目指すということです。それは障害を持った人に対してだけではなく、子供だったら難しい漢字は読めないよとか、高齢者には大きなはっきりした文字や色がいいよ、など全ての人が見やすい情報を届けようということです。

原田: 私も最近は老眼が進んで小さな字が読みにくくなり、不自由を感じています。スマホも文字を大きくする設定をして使用しています。
若いころは不自由を感じることもなく気にならなかったことが、色々なところで不自由さを感じるようになりました。ですので、ちょっとした配慮があると、とてもありがたいと感じます。

鳥原由美: そうですね。例えば印刷の配色でも、赤と黒の組み合わせのように目立つ色を使いたいですよね。ところが、色弱の方には見えにくい配色があります。

鳥原久資:試しにこの眼鏡をかけて前の印刷の二つを見比べてみてください。どういう状況になるかすぐ分かります。

原田: あ、本当ですね。赤と黒の組み合わせの方は一色に見えて何が書いてあるのかが読めません。けれども、隣の黄色と黒の組み合わせは読み取れます。色弱の方にはこのように見えている方もいるのですね。

鳥原由美: そうです、しかし障害のある方は生まれつきの場合もあり、特に不自由はしていないらしいのです。ただ、改めて新しいものを作るときはだれにでもわかりやすい情報を届けなければならないので、色への配慮をしたり、ユニバーサルフォントという見やすいフォントを使ったりして、文字のことや色のことは気を遣っています。白内障の方は水色とピンクは識別しづらくなります。そこで、セパレートというのですが、隣通しの色をくっつけないで離したりします。セパレートの線を入れることでも見やすくなります。これもMUDです。

鳥原久資: 色弱の方は、生まれた時から赤色を感じにくい人や緑色を感じにくいです。赤で書いている文字は、見えにくいところはかえって大事なところだと意識して、そんなに苦労はしていないのです。
ただ、車を運転しているときに、交通標識など瞬時に判断しなければならない時には、不便だそうです。

原田: そんな気遣いは不便を感じている人にはありがたいですね。それで、御社はこのMUDを広めようとされているのですね。

鳥原久資: 広めようということもありますけれども、我々の業界では実際印刷物が減ってきています。印刷の出荷も落ちているけれどもインターネットで発注する「印刷通販」の普及で印刷会社への注文も減ってきているのです。いくら印刷機を持っていても印刷の需要が落ちているのは事実なのです。だから、プロでしかできないことをやらなければ差別化できないのです。差別化のためのMUDでもあるわけです。

MUDは色だけでユニバーサルデザインを考えるカラーユニバーサルデザインとは違い、色だけではなく、多方面にわたってバリアフリーを考えられるという点で優れています。 例えば、大きな機関駅に行くとたくさんの表示がありますよね。あの表示を見て外部から来た人がのりたい線にパッと乗れるかということです。名古屋駅は「めいえき」と略されるのですが、「名駅」ではなく、「迷駅」といわれるほど、外から来た人にはわかりにくい空間になっています。 これは色だけに特化している問題だけではないですよね。これからは印刷物だけにかぎらず、いろんなサインを考えていくと、MUDというのは、これは社会貢献なんです。 もう一つは、カラーだけに特化してしまうと該当者の人口は320万人にしか過ぎないんです。ところがカラーから、高齢者、外国人までいれると、320万人に、高齢者が2500万人、インバウンドによる外国人1700万人まで該当して合計4500万人の市場ができあがるわけです。自分たちの会社が、ソフト力としてそこまで対応することができれば、ビジネスチャンスもできるし、お客様に喜んで頂け、社会貢献につながると考えています。

原田: 本当にそうですね。
実際にこういうふうな印刷をしてほしいと求められるわけですか。

鳥原久資: 求められます。基本的に当社でやる印刷物は全て配慮しているので、それをベースにしてやっています。
検定資格があるのです。3級の合格率は7割ですが、2級の合格率は4割。当社にも3級が12人、2級のものが1人います。3級は全国で2600人近く、2級は全国で90人くらいしかいません。
2級の人達は、頭の中でシミュレーションして印刷物を作ることができます。


環境活動や人財育成へのこだわり。

昔の家は呼吸していました。

原田: MUDお話を聞いて大変勉強になりましたし、そのような取り組みをしている御社にKAMIDECOを利用して頂いていることはとても光栄なことです。KAMIDECOを利用して頂くきっかけは何だったのでしょうか。

鳥原久資: たまたま、エコプロダクツで御社のブースで取り組みを知り、これは自社でやりたいと思っていたことだったので、すぐに取り入れることにしました。
弊社は愛知万博の2年前にISO14000をとりました。いまから10年以上前ですが、これからは環境が切り口になると思っていました。果たして今は環境配慮が叫ばれるようになりました。早くから環境に取り組んでいたおかげで、環境と言えばマルワと、公の機関は弊社に発注してくれるケースもあります。

原田: そのように見られているということは、ますます取り組みに拍車がかかっていきますね。

鳥原久資: 中小企業なのでやれることは知れています。自分たちでやれることをやる、例えば他に言えばカーボンオフセットは、うちの体力でできることなので取り組んでいます。

原田: それから御社のホームページを拝見していて気が付いたのですが、文章がとてもわかりやすい文体で書かれているように思います。印刷物のプロなので当然と言えば当然なのでしょうが、何か工夫されているところがあるのでしょうか。

鳥原久資: そう言っていただいてありがとうございます。そういえば、弊社ではいつも社員さんにどんな資料を作るときにも「小学校5年生でもわかるような言葉を使え」と言っています。たくさんの方に工場見学に来ていただいていますが、小学生も中学生もきてくれます。だから、小学生でもわかるようにといつも言っています。

原田: また、先に工場見学をさせて頂いたときに、御社は社員さんたちがとても生き生きと働いておられ、自立しておられるな、コミュニケーションもいいな、と感じたのですがどうしたらそうなれるのでしょうか。

鳥原久資: 書くことをいつも奨励しています。私は新たに入社した社員さんと交換日記をしています。これはコミュニケーションというよりも、書くことに主眼を置いています。書こうとすると、頭の中で考えをまとめる必要があります。話し言葉だと、適当に接続詞を使いながら話は通じます。ところが、書くためには考えなければなりません。
書く力があれば、必然的に話すことも上手になります。

原田: あえて書く機会を増やしているのですね。ほかにはどんなことをしておられますか。

鳥原久資: 節目節目で目標を書かせたり、会議の資料は各自、自分で書いて臨みます。経営計画発表会の時の計画書も。
Facebookは週番が毎日書くことになっているのですが、そうすると毎日ネタ探しが必要になってきます。ネタを探そうとすると、周囲の出来事に関心を持っていなければなりません。

原田: そうですね。ネタ探し、という意識がないと周囲で起こることを漫然と見過ごしてしまいます。そういうことは何でもないようなことに見えますが継続することで、社員さんは色々なことに気付きをもつことになりますね。
また、大変コミュニケーションの良い会社だとお見受けしましたが、それはどういうところに原因があるのでしょう。

鳥原久資: 続けることですね。そしてマメであること、それは努力することでもあります。
私自身毎日ブログを書いています。そこには社員さんたちに伝えたいことも書いています。だから私の伝えたいことは社員さんたちに理解してもらっています。

原田: 社員さんたちは毎日、社長さんのブログを読んでいるのですか?

鳥原久資: そうです。読むように言っています。「今朝のを読んだ?」と聞いて確認することもあります。書くときには読む相手を意識して書いていますから。
公園の清掃活動も自分で率先してやるようにしています。まずはトップが率先垂範ということを心掛けています。

原田: 色々なところで人材育成のしくみや仕掛けがあるということが良く分かりました。そうやって自立的な社員さんが育つというわけですね。


KAMIDECOをご利用いただいた感想

畳をインターネットで販売しています。

原田: 最後にKAMIDECOをご利用いただいて、良い点、改善点をお聞かせください。

鳥原由美: KAMIDECOはこれからも色々なところで活用させて頂きます。良いところは、自分たちのところで出た余り紙が、目に見える形で戻ってきて、それをお客様に提供できることです。私たちの目標はゼロエミッションですが、KAMIDECOはまさにそれに一歩近づくことができる取り組みだと思っています。

悪いところは、印刷が難しいところですね。出来上がりの色味が違ってくること。また、斑点は環境に配慮しているから仕方ないのだけれど、文字を書いたときにみにくくなったりするのでお客さまに勧めにくいところです。

原田: 今日はお忙しいところお時間を取って頂きありがとうございます。また、大変勉強になるお話をたくさん聞かせて頂きました。会社をご案内下さいました皆様にもお礼を申し上げたいと思います。

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株式会社マルワ

1958年創業。企画、デザイン、印刷加工を一貫生産で行う総合印刷会社。

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