利用者様インタビュー

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みんな電力株式会社

大石英司社長 様

みんな電力株式会社
本社は世田谷ものづくり学校内

みんな電力は産業用ソーラーのお見積もりからコンサルタント、部材販売などを通じ、 お客様の売電収入の最大化ソリューションを提供。エネルギーの地産地消を目指し、自立分散型エネルギーの構築を推進されています。みんな電力さんが創業した経緯、そして山陽製紙でも利用させているみんな電力さんのサービスとこれからのビジョンを伺いました。


原田社長: みんな電力様は東京・世田谷区で2011年に設立された、電力の小売り事業を行っている会社です。
これまで動力以外の価値を考える概念などなかった電気に、まるで産地直送の野菜のように、産地や由来が明確な「顔の見える電力」としての価値をつけ、個人・法人のお客様向けに供給しています。
当社との取引はまだ始まったばかりですが、是非話を聞いてみたいとお願いし、今回この対談が実現しました。
今までにない発想で新電力業界にイノベーションを起こしている、まさに時代の風雲児である大石英司社長。そんな大石社長から聞かせていただいたおはなしは、どれも発見に満ち、大変有意義なインタビューとなりました。


誰が、どこで、どうやってつくったかによっての価値の違いに気づく

みんな電力株式会社
発電装置は大小様々

原田社長: 会社を立ち上げるに至った経緯、また何から着想を得たかを教えていただけますか。

大石社長: まだ会社員だった頃、電車の中で見かけたお姉さんがソーラー発電の充電器を携帯ストラップにつけていたんです。ちょうど私の携帯の充電が切れそうだったため、その充電器から充電させてもらうことを想像すると、きれいなお姉さんからもらう電気は、普通よりちょっと貴重で価値が違うなと(笑)。お金に例えれば、そのものはただの通貨ですが、大好きなおばあちゃんからもらったお金と、拾ったお金は大事に思う気持ちが違う。電気も誰が、どこでつくったかによって価値が違うのではないかと思いました。そして、電気は誰にでもつくりだせるということに気づいたんです。生産人口に入っていない子どもでも、電気をつくれば富が得られる。皆が電気をつくることによってGDPも上がるかもしれないと(笑)。
当時(凸版印刷に勤めていた頃)、新規事業開発担当だったため社内でも試しましたが、他業種である電気事業をやるのには無理があったため、独立を考えはじめました。その後、東日本大震災が起こり、電力問題はこれから社会問題になるだろう、安全でクリーンなエネルギーを供給するシステムをつくりたい、と独立を決意しました。

原田社長: 背景によって電気の価値が違うというのは、わかる気がします(笑)。
現在みんな電力では、どのような仕組みで発電、送配電されているのですか。

大石社長: 銀行のATMと同じようなシステムを考えてもらうと、わかりやすいでしょう。例えば原田さんが私に北海道から1万円送金し、私は東京でそれを受け取る。入れたお金と出したお金は同じものではないが、確かにその1万円だということは保証されています。電力も同じで、どこかで発電された電力は一度全部混ざった形でプールにザブンと入ります。そこから、例えば山陽製紙さんが視察に行ってくださった長野県の小水力発電所の分として電力を取り出し、それを供給させていただく、ということができるのです。このプールが送電線網です。一旦プールの中に入ってしまっても、100%長野県産の電気として売っていいというのが電力の仕組みです。

原田社長: なるほど、そういう仕組みで電力が運ばれるんですね。それでは契約されている発電所というのはどんなところなのでしょうか。

みんな電力株式会社
山陽製紙:原田社長

大石社長:県営や区営の発電所、地域おこしも兼ねた市民発電をされている方などの再生可能エネルギーを使った発電所と契約しています。現在は60~70カ所との契約ですが、今後200~300カ所に増える見込みです。つくっている人の「顔の見える電力」として、仕入れ先を知らせ、現地を訪ねることもできる。電力を通して、人と人とがつながるという新しい交流が生まれています。
ただ、現在すべての電力供給を、契約している再生可能エネルギーの発電所からの電力で賄うことはできていません。4月実績で91%。残りの9%は常時バックアップからすべてが混ざり合った電力が供給されている状況です。それにより安定供給はできますが、今後の課題ではありますね。

原田社長: それだけ多くの発電所と契約していると、手続きも煩雑になりそうですが、何か工夫をされていることはあるのでしょうか。

大石社長: オペレーションの業務にクラウドシステムを採用し、大幅にコストを削減。供給の契約者には昨年のデータを提出してもらい、気象情報と合わせ情報を取り込むことでロスを減らしています。
手続きは全て簡素化され、無駄を極限まで排除。それにより小さな発電所と契約を結ぶことができています。この構造ができている会社は他になく、みんな電力の特徴です。
このようなことから貴重な再生可能エネルギーであっても、リーズナブルな価格で提供することが可能になっています。


「コンセントの向こう側」をイメージする、という考え

みんな電力株式会社
みんな電力:大石社長

原田社長: 常時バックアップのプールには、当然原子力や石炭、火力でつくられた電力も入っているんですよね。山陽製紙ではみんな電力を使うことで原発NOという意思表示をしていますが、現時点では完全にNOにはできていない。今後はどうなるでしょうか。

大石社長: 一番大切なのは、「私たちはこういう電力を使いたい、選びました。」という意思表示の積み重ねだと思う。原子力や、石炭、火力でできた電力を、皆が使いたくないとして選ばなくなれば自然と要らなくなるものだと思っています。
講演などで話をするとき、いつもコンセントの向こう側をイメージしてくださいと言っています。
電気を使えば必ずどこかの電力会社につながり、その先の発電所につながっている。それが原子力や石炭を動力としていれば、採掘場につながり、そこには児童労働や現地の人の危険な労働があり、収入も搾取されているかもしれない。
自分の使うエネルギーはどのようにつくられているのかを知り、良いと思えるものを選び取ることで、それを否定する意思表示となる。
お客様からは再生可能エネルギーを100%にしてほしいという要望がありますので、僕らも今後も努力を重ねていきます。

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廃校の大きなテーブルにて対談

原田社長: 再生可能エネルギーやみんな電力さんにシフトチェンジする企業は増えていますか。

大石社長: 増えています。ですが、製造工場などはコストとの兼ね合いになり、環境に対する意識はあっても踏み切れないこともあると思う。
2014年に、事業運営を再生可能エネルギー100%にすることを目標に掲げた企業だけが加入できる、RE100という団体が立ち上がり、アップルやグーグル、コカ・コーラといった世界的大手の企業が参加しています。日本での参加企業はまだ1社のみですが、今後この世界的な動きを無視することはできないでしょう。
現時点で山陽製紙さんのように自ら率先して切り替えたのは英断だと思ったのですが、そこにはどんなきっかけがあったのですか。

原田社長: 取引先の方からご紹介いただき、みんな電力への切り替えを検討しました。データを渡してシミュレーションしたものを提示していただき、これまでと変わらないような料金にしていただきましたが、切り替えようとしたら、関西電力が原子力発電所を稼働させると、ドンと値下げをしたんですね。そこで実はずいぶん悩みました。ですが環境を意識した仕事をしているのに、値段だけで原発が動力の電力を選ぶのは違うな、と切り替えを決断しました。
結局、みんな電力さんの協力のおかげで昨年よりも電力費は下がっています。

大石社長: 選択する中で色んな葛藤があり、その中でポジティブな決断をされたということにより、山陽製紙さんは今、製造系の会社やビジネス、経済に関わるマスコミなどからも関心を持たれていますね。それも含め、こういった動きが広まるといいなと思います。


つくる人と使う人を繋ぐことで生まれるネットワーク

原田社長: 先日、みんな電力さんから「長野の水力発電所を使うことになるから竣工式に行きませんか。」と誘っていただいたときには、ちょっと驚きました。そんな交流もしているのかと。実際に足を運び、流れの小さい小水力発電所を見て、この規模であればここの動力はだいたいウチで使い切る、と思うと親しみが湧きました。今度は長野県の企業局(電気事業課)の人がこちらに見学に来ることになっているので、楽しみにしているんですよ。

大石社長: つくる人と使う人を結ぶことで循環や繋がり、ネットワークが生まれています。発電を通して、再生紙を使ったKAMIDECOの製品を生み出す下支えを、長野県がしていることになっている。その電気でできた「なにか」があるわけですから、つくりがいがあるでしょう。おらが町の電力がKAMIDECOの活動を支えていると思うと、つくる人々の意識も変わる。
電気という動力の中に新しい価値が生まれているんですよね。元よりある動力としての価値。再生可能エネルギーならいいよ、という環境価値。
○○産であればほしいという産地価値、1kWhという電気の塊の中に、その価値が複合してある。

原田社長: KAMIDECOも会員様の顔の見える活動です。私たちもみんな電力のように、循環できる繋がりをつくりたいと思います。

大石社長: もう十分できていますよ(笑)。元々されている。
僕らが供給したエネルギーでKAMIDECOの製品がつくられ、それは僕らが使った紙を基にしてできたもの。今回のコラボレーションで皆さんに伝えたいのは、単純に僕らが電気を供給しているということではなく、僕らが供給することで、より良い循環が生まれているということなんです。

原田社長: KAMIDECO会員様は環境に対する意識が高い方ばかりです。みんな電力を使うということがサービスの付加価値につながると思っています。

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みんな電力株式会社

みんな電力では産業用ソーラーのお見積もりからコンサルタント、部材販売などを通じ、 お客様の売電収入の最大化ソリューションを提供。エネルギーの地産地消を目指し、自立分散型エネルギーの構築を進めています。

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