利用者様インタビュー

TTNコーポレーション株式会社

株式会社TTNコーポレーション

社長・辻野福三郎 様

株式会社TTNコーポレーション
株式会社TTNコーポレーション

株式会社TTNコーポレーション様は兵庫県伊丹市にある、畳業界ではナンバー1の会社様です。

これまでも、NHKの「ルソンの壺」の他、テレビ東京の「ガイアの夜明け」などで紹介されるなど、伝統的な業界にあって革新的な取り組みが評判です。

今回はその仕掛人でいらっしゃる4代目社長、辻野福三郎様にお話を伺うことができました。


中国で安心安全ないぐさの田んぼを育てています。

株式会社TTNコーポレーション

原田: 本日はお忙しい中、利用者様インタビューに応じて頂きありがとうございます。よろしくお願い致します。さっそくですが、御社のことをまずご紹介頂ければと思います。

辻野: ようこそ。今年のわが社はやる気満々です。我が社の事業について本気度を見て頂く年にしたいと思います。

原田: いきなりトップギアでのお話し、さすがTTNコーポレーション様ですね。どんな事業に取り組まれるのか是非詳しく教えて下さい。

辻野: わが社は畳業界で1位なので、トップメーカーらしくやっていこうと思っています。同じ業界の畳屋さんと手をつないでやっていくことを考えています。
つまり、商品開発したり、それを売ったりする側と、畳をつくる側とに分業して、畳業界のために一緒になって取り組んでいこうと考えています。

私たちは企画したり、おもしろ商品を開発したり、販売したりするのが得意です。材料から開発もしています。一方、畳屋さんは企画や販売は得意ではありませんが、作ることは得意です。お互い得意なことをやっていこうということです

原田: 材料から開発するとおっしゃいましたが?材料というのは「いぐさ」ですか。

辻野: そうです。「いぐさ」から作ります。我が社は中国に、TTN農園という「いぐさ」の田んぼを持っています。

原田: 中国に「いぐさ」の田んぼがあるのですか?

辻野: 中国の生産農家とタッグを組んで、安心安全な「いぐさ」をつくっているのです。
畳の材料となる「いぐさ」を育てるときに、虫がつかないように殺虫剤を使用しますが、私共の農園では、安全性を考えてできるだけ農薬を使わないように工夫しています。
農薬をまく時期や量を最低限にするべく、現地の生産農家さんと長年研究してきました。

原田: 社長様自ら中国の田んぼに行って取り組んでいるのですか。それにしても、長年畳の上で暮らしてきましたが、畳が危険だと思ったことはありませんでした。
私たちは、口にするものは、安全であることを最優先しますが、畳には意識が向きませんでした。

辻野: 私たちは赤ちゃんを想定したものづくりをしています。赤ちゃんは畳の上をハイハイします。畳に一番近いところにいるわけです。大人だって毎日畳の上で暮らすわけですし、その畳が農薬に汚染されたいぐさからつくられていては、健康に良くないことは明らかです。

原田: そうですね。実は最近、有機野菜を食べるようになったのですが、これまでの野菜はしばらく置いておいても傷むことがなかったのに、有機野菜はあっというまに傷んでしまいます。それを見て、これまではどんな野菜を食べていたのかとゾッとしました。

辻野: そうなのです。本来は植物というのは体にやさしいはずなのにいつの間にか危険なものになっている。

原田: そもそもなぜそんな農薬を使うのでしょう。

辻野: それは収穫高をあげたいからです。私たちは、無理をして収穫高を上げる必要はないと考えています。考えて見れば、農薬散布すればするほど手間がかかりその分人件費も上がります。農薬の量を減らし、散布回数も減らすことで逆にコスト削減ができるわけです。
だから私たちは、どうやって撒けば効果的かということをずっと研究してきました。

原田: もう何年も取り組んでいらっしゃるのですか。

辻野: そうです。田んぼは10数年になりますし、安全ないぐさを育てることに取り組んでから7,8年になります。私たちの畳のキャッチコピーは「ハーブの上で暮らそう!」です。家の中に森林があるような暮らし方をして貰いたいのです。

最近はそのような取り組みを、私たちのお客さまである大手ゼネコンハウスメーカーが認めるようになってきました。同じものを買うのであれば、安全性の高いものを選ぶようになってきたのです。


昔の家は呼吸していました。

昔の家は呼吸していました。

原田: そうですね。一時「シックハウス症候群」が問題になったことがありました。それ以来、私たち消費者は家具などの安全性ということに目を光らせるようになってきました。

辻野: 畳はシックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを吸収するのですよ。

原田: あ、そうなのですか?

辻野: 昔の家は呼吸していました。無垢の木の柱、ヒノキの風呂、そして障子の紙、いぐさ畳というように、呼吸する素材でつくられていたのです。だから、それらが有害物質さえも吸い込んでいたのです。
ところが、今は呼吸をしない素材で家がつくられるようになりました。アクリルカーペットも、合板床材も呼吸しません。だから、呼吸する人間がホルムアルデヒドなど有害物質を吸うことになってしまったのです。

原田:わかりやすい説明です。それだけに恐い話ですね。

辻野: 天然のいぐさでつくられた畳は呼吸してくれますし、天然の木や和紙の紙でできた壁や障子も二酸化窒素を吸い取ってくれたのです。

原田: 本来植物が健康を守ってくれていたのですね。

辻野: そうです。その上いぐさは殺菌能力が高いのです。もともとは薬草として使われていたくらいですから。たとえば水虫の人が畳の上を歩けば、水虫の菌を畳が殺菌してくれます。

原田: そうなんですか。畳にはそんな効果があるのですか。

辻野: それにいぐさの香りはリラクゼーション効果があると言われています。だから、夜はぐっすり眠れます。ぐっすり眠れることで集中力も高まるという訳です。

畳は1400年の歴史があり、今も使われています。使い続けるにはそれだけの価値があるということでしょう。


畳をインターネットで販売しています。

畳をインターネットで販売しています。

原田: そうですね。畳のお話を聞いていたらお話が尽きないので、次は来年は本気で取り組みトップギアに入れていくとおっしゃっていたので、そちらのお話も聞かせて下さい。

辻野: 今年は週休2日制を導入しても生産性を上げていけるようにしたいと思っています。製造部門だけでなく、営業部門もです。そのためには、効率を考えなければなりません。知恵を絞るということです。
特に営業は粗利での目標設定をします。営業活動をするには、事務部門の応援もいるわけですから、その人員数も含めて一人当たり、ひと月これだけの粗利額を目指す、というように設定します。

また、わが社は建築部門もあるので、こちらを伸ばしていこうと考えています。
増税も控えていて、十分な利益の出ない会社はこれから淘汰されていくでしょう。だから、今から強い組織をつくっていかなければならないと考えています。

原田: マーケティングについてはどうでしょうか。

辻野: わが社はウェブマーケティングに力を入れていて、畳をインターネットで販売しています。

原田: 畳がインターネットで売れるのですか?

辻野: 売れます。一般消費者も購入しますが、工務店も仕入に利用しています。我が社は最安値で売りますので、いつも検索上位に来ます。

原田: そうなのですね。確かにウェブマーケットは広がっていますが、企業間取引でも利用されているのですね。

辻野: 畳は普通掛け売りします。掛け売りの場合は購入した人が、例えば夜逃げして支払ってくれないというリスクもあるわけです。ところがネット販売では、基本的に先払いですのでそういうリスクはありません。営業部員もいりません。だから、コストが少なくてすみ、安く売ることができるということになります。

原田: ネットであれば、海外へも販売可能ですね。

辻野: そうです。実は安い畳が世界に広がっています。それは、中国がバッタもんの畳をつくって売っているからです。

原田: 中国が日本畳を売るなんて、なかなかしたたかですね(笑)それだけ市場があると見込んでいるわけですね。

辻野: そうです。わが社も世界に進出する予定で海外の展示会などにも出展しています。売り先はGDPの高い国々を視野に入れています。USA、UK、スイス、香港など。2年後にはベトナムに工場をつくる計画もあります。

原田: そういえば、先週ベトナムのホーチミンに行きましたが、市中にたくさんの和食レストランがありました。そのようなレストランが御社のお客様になるのでしょうね。畳は世界中に市場があるということが、お話を聞いて良くわかりました。

辻野: 今年は建築の他に、家具の会社も任されたので家具も旅館やレストランに販売する予定です。自社が畳屋であるために、柱を増やしていきたい考えです。


オリジナルの紙をつくりたいとかねがね思っていました。

原田: もっともっとお話を伺いたいのですが、最後に弊社のKAMIDECOについてお話を伺いたいと思います。

辻野: 私はずっとオリジナルで紙をつくりたいと思っていました。大量に使う紙をつくりたかったのです。定期購入できる紙が欲しかったのですが、御社の炭の入った紙を畳屋やふすまに使用していますが、炭の入っている効果が期待できてとても良いですね。

原田: ありがとうございます。

辻野: 押入れは湿気も多くなりがちで、匂いが気になるものですが、炭入りの紙を使ったふすま紙は、押し入れの中の匂いが他のものとは違うような気がします。ふすま紙に吸って貰うからですね。

原田: KAMIDECOはコピー用紙などをアップサイクルさせるシステムです。御社でもたくさん紙ごみが出ると思うのですが、これまではどのように処理されてきたでしょうか。

辻野: シュレッダーにかけて処分したり、シュレッダーにかけなくて良いものは、業者に引き取って貰って燃やしていました。

原田: そんな御社の紙がふすま紙になって戻ってきたらいいですね。

辻野: 年末の大掃除で指示書4~5年分を処分したのですが、あまりの量に、思わず御社営業の長谷川さんに来てもらえといったくらいです。これからは、営業車をトラックにして、いやワンボックスカーでも良いので、大量に引き取って帰って貰えるようにしてほしいですね(笑)

原田: 今日は楽しいお話をたくさん聞かせて頂きありがとうございます。あっという間に時間が過ぎてしまいました。

辻野: これからは価格競争ではダメで、どれだけ他社と違う付加価値を提供できるかということを考えた商品開発をしていきたいと思います。たとえば、安全な「いぐさ」を使った畳へのこだわり、カラーバリエーションを楽しめるファッショナブルな畳と言ったように。

原田: 畳業界の既成概念を打ち破って、世界に羽ばたくTTNコーポレーション様です。今後ともどうぞよろしくお願い致します。今日はありがとうございます。

TTNコーポレーション株式会社

株式会社TTNコーポレーション

畳や襖の製造をメインとする、兵庫県伊丹市の業界No.1畳メーカー

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